住宅ローンが払えないときの4つの対応策|伊藤忠ハウジングマガジン

コロナ禍で、住宅ローンを払えない方が急増しています。

住宅ローン返済が一定期間、滞ってしまうと、ご自宅は差し押さえられ、強制的に競売に掛けられてしまいます。返済が滞る前に、状況に応じた適切な対応策を取ることが非常に重要です。

執筆者

西 健悟

伊藤忠ハウジング株式会社 取締役 経営管理グループ長

1989年入社。不動産流通部門において法人営業を担当し、事業用不動産仲介を実施。また営業企画部門において首都圏、関西圏のマーケティングを担当し、デベロッパーに対し、新築マンションの市場調査・提案を行う。近年は、リテール仲介の強化を目的に、リノベーション仲介を行うと共に新たな資産活用の方法であるリースバックによる取引を見込み、早くから金融系や不動産系のリースバック会社との連携を強化。郊外の一戸建てから都心タワーマンションまで幅広いリースバックの実績がある。

目次

住宅ローンが返せないときの対応策1.リスケジュール

まず、住宅ローンの返済が苦しくなってきた初期段階に検討すべきなのが「リスケジュール」です。

リスケジュールとは、返済計画の見直し。返済期間を延ばしたり、ボーナス払いを停止したりする措置です。

出典:住宅金融支援機構

現在は、新型コロナウイルス感染症蔓延に伴い、各行ともにリスケジュールに応じてもらいやすい傾向にあります。一度、住宅ローンを借り入れている金融機関に相談してみましょう。

住宅ローンが返せないときの対応策2.売却

リスケジュールに対応してもらえない、あるいはリスケジュールしてもなお返済負担が大きいという状況にあれば、ご自宅を売却することも考えなければなりません。

住まいにかかる費用は、家計に占める割合が大きいもの。今より返済負担が軽くなるご予算の新居に買い替える、あるいは一時的に賃貸住宅に住み替えることもご検討ください。

伊藤忠ハウジングでは、綿密な返済シミュレーションとともにお買い替え先をご提案させていただきます。

住宅ローンが返せないときの対応策3.賃貸

所有している分譲マンションを賃貸に出すことも、住宅ローンが返せないときの対応策となりえます。

ご自身は一時的に賃料の安い賃貸専用の物件に引越し、家賃収入で住宅ローンの全額または一部を返済する方法です。

管理費や修繕積立金、固定資産税等保有コストはこれまで通りかかりますが、所有し続けることにより、収入等が回復した際には再び分譲マンションにお住まいになることも可能ですし、将来的に資産を残すこともできます。

分譲マンションは相対的に賃貸需要が高い

一般的に、分譲マンションは賃貸マンションに比べ設備や仕様が良く、またセキュリティ面も高い傾向にあります。

そのため、分譲でない賃貸専用のマンションに比べて高い賃料で貸し出すことが可能であり、また空室リスクも比較的、低いものと考えられます。

つまり、ご所有の分譲マンションを高い賃料で貸し出し、ご自身は安い賃料の賃貸住宅に引っ越し、その差額で住宅ローンの全額あるいは一部を返済するという対応策です。

住宅ローンが返せないときの対応策4.リースバック

最後にご紹介するのは、「リースバック」住宅ローンを返せないけど自宅に住み続けたい……という方に適した対応策です。

リースバックは、不動産売却後の賃貸借によって、売った後も住み続けられるという仕組みです。

伊藤忠ハウジングのリースバックでは、提携のリースバック会社が買主および貸主となりますが、自社で買い取る企業や投資家が買い取る形態もあります。

賃貸借中は一般的な賃貸と同様に毎月、家賃を支払いますが、売却の対価としてまとまった資金が得られます。

伊藤忠ハウジングでは、任意売却とリースバックを組み合わせたご提案も可能です。すでに一定期間、住宅ローンを滞納している方もご相談ください。最適な対応策をご提案いたします。

リースバックのメリット

  • まとまった資金を得られる
  • 資金の使用用途が制限されない
  • 買い戻しも可能

リースバックの最も大きなメリットは、住み続けながら自宅を売却し、まとまった資金が得られることです。得られるお金は自宅を売った対価ですので、使用用途が制限されることもありません。

またリースバックでは将来的に自宅を買い戻すことも可能ですので、収入が安定したタイミングで所有権を取り戻すこともできます。

リースバックのデメリット

  • 売却価格は相場より安い
  • 家賃は相場より高い
  • 買い戻し価格は売却価格より高い

リースバックは「自宅に住みながら売却できる」という仕組みから、一時的に資金難にある方に向いている不動産売却です。

しかし、売却金額は相場より安くなり、賃料は相場より高いというデメリットがあります。さらに、将来的に買い戻す場合には、売却金額より高い価格になります。

リースバックする期間によっては、大きな負担にもなりかねません。伊藤忠ハウジングでは、リースバックの期間や買い戻し計画など、ご資産の状況に合わせたご提案をさせていただきます。

住宅ローンが払えないときは迅速に適切な対応策を

住宅ローンが払えなくなったときの対応策は、一つではありません。

重要なのは、払えない状態のままでいるのではなく、できるだけ早期に適切な対応策を取ること。リースバックをご検討の方は伊藤忠ハウジングにご相談ください。

お問い合わせ

伊藤忠ハウジング本社 流通営業部

住所〒107-0052
東京都港区赤坂2丁目9番11号
TEL0120-070-061
03-6811-0334
FAX03-5575-0652
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