首都圏における2025年2月の中古マンションの成約件数は、前年比+20%以上。賃料の上昇や金利上昇が見られる今、マンションを購入したいと考える方が増えているようです。一方、物価や金利が上昇基調にあることから、資金計画は慎重に立てる必要があります。
伊藤忠ハウジングの西 健悟さん、竹下 佳樹さん、添田 知宏さん、福永 圭太さんの4名に、マンションを購入するときの注意点を聞きました。
伊藤忠ハウジング
取締役 流通グループ長
西 健悟

伊藤忠ハウジング
流通営業部 部長
竹下 佳樹

伊藤忠ハウジング
流通営業部
添田 知宏

伊藤忠ハウジング
流通営業部
福永 圭太

資金計画・住宅ローン選びのポイント

「予算が決められない」「いくらまでローンを組んでいいのかわからない」といったことで悩む方も少なくありません。住まいの適正額は「年収の○倍」と言われることもありますが、同じ年収の世帯でも支出や将来設計は異なるため、収入だけで予算を決めることはできないでしょう。



資金計画に悩んだ場合は、今お支払いの家賃と比較してみるとわかりやすいと思います。ただし、住宅ローンの返済は多くの場合、数十年に及ぶため「今」だけでなく「将来」の収支を予測することも大切です。マイホーム購入を機に、将来のライフプランをご家族で話し合われてみるのも良いかもしれません。



昨今は人件費や物流、建築コストも上がっていますから、リフォームやメンテナンス費、管理費、修繕積立金などマンションを維持していくための費用もまず上がっていくと考えておいたほうが良いでしょう。



金利は返済額に直結する要素ですので、複数パターンを試算させていただいております。現在は利上げも進んでおり、今まで下がり続けていた変動型の住宅ローン金利を引き上げる金融機関も少なくありません。変動型の住宅ローンを選択される場合は、金利が一定程度にまで上がる可能性を考慮して試算することをおすすめします。もちろん、固定金利を選択されるのも一案ですし、固定金利と変動金利をミックスすることも可能です。



金利タイプに加え、万一のときの備えとなる「団体信用生命保険(団信)」で悩む方も少なくありません。保障内容が充実したものを選べばその分金利が高くなるため、最低限のものを付ける方が多いですが、がんや三大疾病、七大生活習慣病にまで対応したものも見られます。金融機関によっては、先進医療特約や介護保障などを付けることも可能ですので、金利だけで選ぶのではなく、団信にも着目していただきたいですね。
マンションを選ぶときのポイント



マンションの耐震基準は、建築確認申請時期によって異なります。旧耐震基準で建てられたマンションは、耐震診断や耐震補強の履歴を確認すると良いでしょう。



中古住宅を見るうえで大切になってくるのは、コンディションです。マンションのコンディションに大きく影響するのは「管理」。私が中古マンションをご案内する際には必ず、ゴミ置き場をご覧いただくようにします。ゴミ置き場から、清掃頻度や居住者の属性などが読み取れるからです。検討段階が進んできたら、修繕履歴や修繕計画を確認することもおすすめします。



最近は不動産ポータルサイトなどを利用して自ら物件探しされる方が多いですが、不動産会社を決めてから物件選びをスタートさせたほうが、資金計画やローン選びの相談がしやすく、物件選びに際しても中立的な見解が得られるのでおすすめです。マンションの構造や管理などの知識がほとんどない不動産会社も少なくありません。マンションに強い不動産会社とともに物件選びすることで、不明点などもスムーズに解決できると思います。


マンション購入でよくある質問
マンション価格が高騰していますが、少し待ってから買ったほうがいいですか?



マンションの買い時は、ご自身のライフサイクルの中で必要な時がベストタイミングと考えられます。価格や金利の上昇が見られますが、好条件の物件は今後さらに価格が上がる可能性があり、金利についても上昇していく可能性が高いと考えられます。


マンションの購入にかかる諸費用はどれくらい?



マンションの購入には、仲介手数料や印紙税、不動産取得税、融資手数料などの諸費用がかかります。諸費用の総額は購入金額の7%前後です。
リノベーションマンションのメリットは?



リノベーションが完了している中古マンションですので、すぐにご入居いただけます。また、宅建業者が売主となりますので、2年以上の契約不適合責任が付帯します。弊社が販売するリノベーションマンションは、新耐震基準適用物件のみで、2年間の契約不適合責任に加え、リノベーションを施した箇所についてアフターサービスを行います。
東京都・神奈川県・埼玉県のマンション売買は伊藤忠ハウジングにお任せください
マンション価格は上昇傾向にありますが「金利が上がる前に買いたい」「賃料が上がった」「新築マンションより安い」といった理由で中古マンションを選ぶ人が増えているものと推測されます。物価上昇、金利上昇が危惧される時期はとくに、慎重に資金計画を立てることが大切です。伊藤忠ハウジングでは、物件のご紹介やご契約のサポートだけでなく、資金計画やローン選びまでトータルでマンションのご購入をサポートさせていただいております。希望される条件や予算が明確になっていない段階でも、お気軽にご相談ください。